SEA FORCE の超音波洗浄機を買った。
要修理品ということで、ヤフオクから1000円で落札した。
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これ本体には「SEA FORCE CO.」という会社名は書いてあるけれど、型番が書いてない。
「SEA FORCE CO.」で検索すると、下記のHPを見つけた。
https://www.tools-shop.net/shopdetail/076001000002/
断定はできないけれど、たぶんこれと同じ物だろう。

水を入れて通電してみると、とても超音波が弱い。修理が必要な状態でした。

ヒーターは生きてました。ヒーターの電力は40Wです。


 内部を見て気がついた事。
超音波を発生させる超音波振動子は、フェライトコアとコイルの組み合わせだった。
現行の超音波洗浄機は、BLT(高能力ボルト締めランジュバン型振動子)が一般的です。
これはビックリです。

ベークライトの片面基板を使っていた。
これはもしかすると、20年以上前の物かもしれない。
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本来なら、超音波振動子はステンレスの洗浄槽の底に接着してあるはずなのに。
接着剤が剥がれて、超音波振動子がグラグラしていた。
これが、超音波が弱い原因だった。

全体的に電線が短いので整備性が悪い。

電子部品に水がかからない様にする配慮が全く無い。
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 処置
古い接着剤を削り落として、セメダインスーパーXで超音波振動子を固定した。
今から思うと、セメダインスーパーXは完全硬化しても弾性が有るので、良くなかったかもしれない。
完全硬化するエポキシ接着剤の方が良かったかもしれない。
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全体的に電線を継ぎ足して延長した。
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基板に下記の 防湿コーティング剤 BS-C20B を塗った。
https://www.amazon.co.jp/dp/B005EJ7LZO


 使った感想
内蔵ヒーターは弱いので水温がなかなか上がらない。ヤカンで湯を沸かして入れる方が早い。水温が上がると洗浄力が上がる。
メガネの汚れはよく落ちる。でもレンズコーティングが剥がれるので、使わない方が良いらしい。
10円硬貨の黒ずみ(酸化皮膜)は落ちない。
電動ハブラシの奥まったところの水垢はよく落ちる。
ヤスリは、木の粉の目詰まりはよく落ち落ちるけれど。金属粉の目詰まりは落ちない。
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 結論
歯ブラシが入るところの汚れは、超音波洗浄機よりブラシでこする方が早い。
自分の身の回りでは、有効な使いみちが思いつかない。
無駄な物を買ってしまった。

 その他
もしかすると、この超音波洗浄機は調子が悪くて、これ本来の性能が発揮できていない可能性があります。
わたしは、業務用のハイパワーな超音波洗浄機を使った事がないので、判断できません。
下記の新品を買ったら、この超音波洗浄機よりも数倍ハイパワーかもしれません。
https://www.tools-shop.net/shopdetail/076001000002/

TDKのHPにフェライトを使った超音波洗浄機の説明があった
https://www.jp.tdk.com/tech-mag/ferrite02/007