AC100V電動工具のブラシ付きモーター(ユニバーサルモーターとか直巻モーターとも言う)の
スピードを減速する装置が、引き出しの中から出てきた。

電動工具のスピードコントローラーというと、秋月電子のトライアック調光器が有名ですが。
それで減速すると低速時にトルクが大きく減るので、なんとかしようと思って作った物です。

回路図を見ると、製作は2004年と書いてある。
10年以上前に作ったので動作原理をすっかり忘れていて。
回路図を見ても動作を理解するのに時間がかかった。。
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ブラシ付きモーターが回転している時に、逆起電圧を発生します。
この電圧はモーターは回転数に比例するそうです。
この電圧で回転数を検出して。
回転数が落ちたらトライアックをONする時間を長くして、
回転数を一定に保つつもりです。

ロータリーSWの抵抗 と C2 でノコギリ波を作っています。
ノコギリ波の電圧が、モーターの逆起電圧より約1.2V高くなった時に、
トライアックがONします。

R15とC1はLPFです。

しかし、実際には回転数が一定になりません。
低速回転時に負荷がかかると、回転数が落ちてしまいます。
秋月電子のトライアック調光器よりは少しはましという程度です。
もし興味のある人がいたら作ってみて下さい。

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TP1(gnd)-TRIAC1,A1 の波形(ノイズがかなり有る)
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TP1(gnd)-TR2,emitter の波形(LPFを通したのでノイズが少ない)
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TP1(gnd)-TR4,collector の波形
(ノコギリ波のつもりだが、頂点付近がかなりなまっている。このノコギリ波を正しい形にしたら低速時の安定性が改善するかもしれない)
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今だったら、クロックが32MHzで動くPICマイコンを使って、もっと性能の良い物が作れるような気がする。