2014年06月
秋月電子のトライアック万能調光器キット(20Aタイプ)にBS08Dを付けました
秋月電子のトライアック万能調光器キットは温度特性が少々良くないです。
出力調整のVRを真ん中にして、出力電圧を測りながら、トリガーダイオードをドライヤーで加熱すると。
おおよそ58V~64Vまで変化しました。
ただしこれは恒温槽で温度試験したのではなく、ドライヤーで温めただけなので、測定精度は怪しいです。
出力調整のVRを真ん中にして、出力電圧を測りながら、トリガーダイオードをドライヤーで加熱すると。
おおよそ58V~64Vまで変化しました。
ただしこれは恒温槽で温度試験したのではなく、ドライヤーで温めただけなので、測定精度は怪しいです。
通常の使い方であれば調光器の出力電圧が温度で少しくらい変化しても問題ないと思いますが。
気になったので、トリガーダイーオードを、シリコン双方向スイッチング素子(SBS)BS08D に交換してみました。
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-04435/
2個100円なので、トリガーダイオードより高い
ただ置き換えるだけだと、VRを回しても出力電圧が下がらなくなってしまいます。
実験の結果
BS08D を2本直列だと、0.1μFコンデンサを3個並列にする必要があります。
BS08D を3本直列だと、0.1μFコンデンサを2個並列にする必要があります。
BS08D を4本直列だと、0.1μFコンデンサを1個並列にする必要があります。
BS08D が多い方が、トライアックのゲートがONするしきい値電圧が、温度で変化した時の影響が少なくなって良いと思います。
データシートを見ると
BS08Dのトリガー電圧は約8V
トリガーダイオード DB3のトリガー電圧は約32V
電圧の違いは約4倍なので、必要なコンデンサの数はこんなものでしょう。
今回はBS08Dを2本並列にして、0.1μFコンデンサを3個並列にしました。
回路図です
交換後に、出力調整のVRを真ん中にして出力電圧を測りながら、BS08Dとトライアックをドライヤーで加熱すると
電圧はほとんど変化しませんでした。
効果はあるようです。
電圧はほとんど変化しませんでした。
効果はあるようです。