2010年07月

修理内容です

漏電防止の為に、薄いガラスエポキシの板を放熱器に貼りました
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内部コンデンサの頭からカバーまでの隙間が気になったので測ってみました。
なんと約3mmの隙間しかない。もう少しゆとりがあった方が良いような気がします。
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MA-100Wの仕様の写真です
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溶接ケーブルと溶接機本体のつなぎ目がグラグラして、ケーブルが切れそうなので
補強金具を作りました
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ショートが怖いので。
溶接ケーブルと溶接機本体のつなぎ目には、手元にあったピニールホースを被せました。
本当は、耐熱のシリコーンゴムのチューブを被せた方がいいでしょう。
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運良く直りました。
私はなんて運が良いのでしょうか!

原因は、スイッチの接触不良でした。
2回路2接点のロッカーSWが、全面パネルに付いていて。
これが溶接機のメインの電源SWです。
このSWは2回路で、2回路のうちの1回路が不完全な接触という状態でした。

完全に接触不良だと、ACファンが止まるけど。
中途半端に接触不良だと、溶接機の規定の電流を流すと電圧降下してしまう のです。

具体的には、溶接機を無負荷だと、開放電圧は約80Vも出るけど。
溶接棒でアークを飛ばすと、電圧が一気に下がってしまい。アークが全く持続しなかったです。
しかしながら、この電圧が下がってしまった状態でも、ACファンは回っているので、原因究明に時間がかかってしまいました。


一時はオシロスコープで信号を追いかけなくてはダメかと、悲観していましたが。

中の配線をよくよく観察していたら。「黄色の線」が焦げているのを発見した。
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大きなセメント抵抗と放熱器の間に、この「黄色の線」が挟まれていて。
セメント抵抗の熱で、被覆が炭化していました。
その線を追っかけて、ロッカーSWの接触不良を発見しました。

ロッカーSWは手持ちがないので、とりあえず適当な電線でジャンパーして。
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ついでに、内部の配線をやり直して、電線が挟まれない様に直して。
試運転したら、溶接できました。
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故障の原因は。どうも納得がいかないのですが。
大きなセメント抵抗と放熱器の間に、この「黄色の線」が挟まれていて。
セメント抵抗の熱で、被覆が炭化して。
絶縁が悪くなって漏電して電流が流れて。
それが原因でロッカーSWが壊れたのかなあ。
もしそうだとすると、メーカーの配線ミスだと思います。


余談ですが
溶接機が直ったので、φ2くらいの鉄の針金を溶接棒の代わりにして、溶接してみたら。

初期アークは飛ぶけど。全くアークが持続しませんでした。
「腕が良ければ、溶接棒なんか何でも良いんだよ。針金だって溶接できるんだよ」と、
溶接職人から聞いたことがありますが。
あれは、「自称ベテラン」のガセネタだったのかな。

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