センターポンチ打ち用ハンマーについて考えた
センターポンチ打ち用ハンマーについて考えました。
ハンマーで、センターポンチを打った瞬間、ポンチが傾いて、ポンチ跡がずれる時があります。
一言でいえば「私の腕が悪くて、ハンマーがポンチに斜めに当たる」のが原因ですが。
少しでも不良を減らせないかと考えました。
1週間くらい考えて、ハンマーが原因の一つかも と思いついた。
今までは、下のようなハンマーを使ってました。
これはハンマーの後端が無駄に重くてトップヘビーなので、
ハンマーがセンターポンチに当った瞬間、ハンマーが傾きやすい ような気がする。
対策として。ハンマーの先端を重く後端を軽くすれば良いだろう と考えた。
100円ショップで安いハンマーを買ってきた。
ハンマーの後端は穴から約7mm残して切り落とした。
木製の柄が溶接熱で焼けて痩せて、ガタガタになったので、t3.2鉄板で楔を作って打ち込んだ。
ハンマーの前端に10x30x30の鉄板を溶接した。(実際はt10の鉄板が無かったので、t5とt5を溶接で繋いでいる)
完成形態です。
使用した感想
ハンマーで、センターポンチを打った瞬間のブレが減った。
今後の課題
100円ショップで買った安いハンマーは、金属部が硬い鋳鉄製でした。
バンドソーは歯が立たないので、ディスクサンダーで切断した。
この鋳鉄は炭素がとても多いらしく、MIGで溶接するとブクブク吹いてきた。
溶接電流を少なめにしてなんとか溶接したけれど。
ハンマーとして使う衝撃で溶接部にヒビが入るかもしれない。
木製の柄が安そうな柔らかい木なので、すぐに折れるかもしれない。
amazonで1000円で 彫金用ハンマーを売っていた。
自作するよりこれを買うほうが楽で良いでしょう。
自宅のベンチグラインダーとセンターポンチとケガキ針
ステンレスや鉄を加工する時、ケガキ針でケガキ線を引きます。
私は下記のケガキ針を使っています。
理由は、
1.全金属製なので丈夫。力を込めてケガいても折れません。
下のペンシル型 は、硬いステンレスに力を込めてケガいたら折れてしまいました。
2.先端の替針が199円と安い。
先端の替針が199円なので。余分に買って研いで準備しておくと便利です。
3.先端の替針に超硬材が埋め込んであるので、先端が長持ちする。
4.先端の替針がΦ3.5なので、先端を研ぐ研磨治具が自作しやすい。
先端が尖っていて危険なので、使用しない時は下の様に先端にビニールホースを被せます。
ケガキ針は前端角度と先端の尖りが重要です。
先端が丸くなったら、研がないで新品に買い換えれば楽だけど、
それはお金がかかりすぎます。
そこで、先端を一定の60°で研ぐために、ベンチグラインダーにガイドを付けて、研磨機を自作しました。
こんな感じで研磨します。
以前に、TIG溶接の電極(タングステン棒)をケガキ針に使ってみたけれど。
硬度が不足してステンレスにはダメでした。すぐに丸くなってしまいます。
ついでにセンターポンチを研いでいる写真です
金属加工をやるなら、この研磨治具はお薦めというか必須だと思います。